母なる山、桜島


母なる山、桜島    


突き上げる 噴煙 大空を覆い
地響きと共に 溢れるマグマ
語り継がれし 今日も再び
目覚めし 若人を 焚きつける


山高く岩肌は 彫り深く刻まれ
悠然と険しく この地に聳え
眼の前に広がる 開明の地は
古より世界の 英知を集めん


都を遥か望む 南国のこの地で
日本を変革える 鼓動(こどう)が生まれる
歴史の舞台に 立ち向かう
薩摩隼人の 心を支える

ああ、母なる山、 桜島は見ている



2020年1月      
詞・曲 江井地康麿      


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コメント

 鹿児島を旅して、城山から桜島を臨み、フェリーで桜島に亘り、翌日、島津別邸の仙巌園の御殿や反射炉址、尚古館を訪ねての一番の印象は、常に桜島が面前にあり、しばしば噴煙を上げ鹿児島の街を視ている姿でした。それは、幼少期にいたずら好きの小生をいつも温かく見守っていた母の姿を思い出すもので、薩摩隼人の維新の活躍は、桜島の常なる叱咤激励の賜物かと、勝手に想像してみました。

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