北京紀行追想


北京紀行追想



都の北 遥か 広がる 八達嶺の 長城に立ち 振り返る

緑あふれ どこまでも延びる 稜線に 歴史重ねた時代を想う

十数億の 民を抱え、皆が生きる 糧を求めて

世界の仕事の 基礎を担い 年月をかけて 国を築く

目の前に 広がる現代の 王府井の通りは 変わらぬ静かな 威容を誇る

双頭の雄たる孤高の リーダーは 揺れる世界で 何を目指すのか


( 間 奏 )


天安門の 人の流れが 今も向かう先は 建国者の廟

独裁で進める 統治機構の変革は 統制と秩序の 社会を目指す

発展途上で揺れる 国を巻き込み 一帯一路で 連帯図る 

自由世界と袂分かち 築く世界は 独自の路線を 歩むのか



令和元年11月11日
詞・曲 江井地康麿

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コメント

北京を旅し、その歴史上の役割や位置づけに思いを馳せてきましたが、帰国後、改めて、過去から現在の中国に至る経緯を考えてみました。特に、労賃の安さから嘗て世界の工場と揶揄された中国が、改革開放に始まり、現在では、急速な発展により自由世界を凌駕する経済社会体制を築かんとしているように思えます。5Gで進化するデジタル社会主義がそこに暮らす人々のためになるのか興味がもたれるところです。

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