ナイルから辿る古代遺跡


ナイルから辿る古代遺跡

     光る ナイルの 川面に、
     爽やかな 秋の 微風が吹く
     岸辺の 木立 映えて、
     緑濃く 広がる
     3千年の 時を超える 旅の 始まりは 
     静かに 揺れて進む クルーズを 楽しむ


     遠く 沙漠の 外れの 
     アブ・シンベルの 遺跡に
     遥か 古代の 王国が 
     逞しく 蘇る
     目の前に 在す ラメセスII世は
     ふくよかな 姿で やさしく 微笑む


     私は ファラオ、国を 治める
     美しき 妃と 民のため
     我ら臣民は 力を 合わせ 
     神殿築きて 救済 求める


     青空を 背に ピラミッド 
     前に 侍る スフインクス
     古代の王国の 遺跡は 
     燦然と 輝く
     我らが 生きる この時代に あっても
     何故か 人々は 心を 寄せる

     我らが 生きる この時代に あっても
     何故か 人々は 心に 刻む

2019年1月
                  詞・曲 江井地康麿





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コメント

11月の終わりのエジプト旅行を歌にしてみました。感激したのは、三千年も前に、巨大なピラミッドや立派な造形の王の像を制作し得た当時の王朝の実力です。特に「来世の復活を信じて王と民が」、知恵を使い力を合わせ、「復活した際の受け皿のとして」その時代がわかる素晴らしいものを創り上げた。それが、彼らにとっての来世ともいうべき現代で、我々の心を掴むことは、「彼らが復活し、その心意気が、我々の心の中に蘇っている」と考えるのは、考え過ぎだろうか。

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